★大塚国際美術館その2

トップページ >  旅行日記一覧 >  大塚国際美術館その2


前回の続きで、大塚国際美術館の絵画について、一部ご案内します。
今日は地下2階からです。

エスカレーターを昇って移動すると、地下2階ではまず「受胎告知」の絵画群が見る者を迎えてくれます。
「受胎告知」をテーマにした絵は、数多くありますが、中でもボッティチェリ(ボッティチェッリ)のものと、レオナルド・ダヴィンチのものは特に有名だと思います。勿論この美術館にも陶板で再現してあります。

「アテネの学堂」:
ラファエロの傑作です。とても大きな絵なのですが、見事に再現されていました。
この絵ではガウスなど著名な学者たちが、モチーフとして多数描かれた有名な絵ですね。

「大公の聖母」「美しき女庭師」:
これもラファエロの傑作です。「美しき女庭師」の方は、立派な額縁に入っていましたね。たぶん本物もこんな額縁に入っているんでしょう。
美しき女庭師は、子供のイエスに対して後の運命を暗示するかのように、ひざまずいて応対しています。

「ヴィーナスの誕生」「春(ラ・プリマヴェーラ)」:
ボッティチェッリの代表作です。
いずれもフィレンツェの美術館所蔵ですが、傷みも激しいと聞きます。
案外陶板の方が綺麗に色が入っているのかもしれませんね。

「四使徒」:
デューラーの作品です。四人が誰だったか忘れてしまいました。
確かそれぞれの衣の色は、水・土などの元素を象徴する色になっています。
(すいません、四元素も忘れてしまいました)

「雪中の狩人」「バベルの塔」:
ブリューゲルの有名な絵です。残念ながらこの絵の前を、私は通ったはずなんですが、記憶にありません。
バベルの塔に描かれた細かい人間描写を見たかったのですが、すっかり忘れていました。
ウィーンにあります。

「最後の晩餐」(レオナルド・ダ・ヴィンチ):
ここの美術館では贅沢にも、修復前と修復後の2種類を、陶板化してあります。
パンに伸びようとしている左手を、お見逃しにならないよう。
左から5番目の人物がユダです。イエスを見つめています。

「アルフィーニ夫妻の肖像」:
りんご・犬・燭台すべてに聖書の示唆があると言われるこの作品。ヤン・ファン・エイクの傑作です。
特に鏡の中までもう一つの世界を描いている工夫は秀逸。
「我、ここにあり」のメッセージは、あまりに有名(読めませんでしたけど。ドイツ語?)で、この美術館ではその走書きを、めちゃくちゃ近づいて見れます。
原画は白ですべて塗りつぶされたその上から描かれているらしく、その効果で今も鮮やかな色を放っているそうです。
ロンドンナショナルギャラリー蔵。

「自画像」「アダムとエヴァ」:
デューラーの作品です。古い作品のはずなのに、自画像は全く輝きを失わず、まるで生きているかのようです。

「モナリザ」:
ルーブル美術館蔵。本物はガラスに囲まれていて、近くで見る事ができませんが、ここの美術館では、至近距離で鑑賞できます。
あまり人も集まっていません(鳴門自体に観光客も少ないので)。
だからこの美術館も鳴門にできたのかもしれません。あまり客が多く来すぎないように・・

ちなみにこの階では、聖書に出てくる東方三博士をモチーフにした作品も多くあります。
ヴェツレヘムで主が宿ったのを知った、メルチョル(メルキオール)、バルタサール(バルタザール)、カスパー(ガスパール)の三人が拝謁に行くというお話です。
ちなみにこの三賢人の名前は、エヴァンゲリオンでも使われていましたね。

「夜警」「トゥルプ博士の解剖学講義」:
レンブラントの作品です。陰をベースにし、社会に対して鋭い光を当てた画家です。

「無原罪の御宿り」:
ムリーリョの作品です。同名の作品もあるのですが、ここに再現されていた作品が一番有名だと思われます。
スペインではこのマリア様を描く・信仰する文化があるようです。
光に包まれたきれいな絵でした。プラド美術館蔵。

「睡蓮」:
モネです。ただここの美術館にあるのは、パリのオランジュリー美術館の屋外展示をしてあるものの再現・環境展示です。
下の写真の通りですね。

モネの睡蓮

B2のご紹介はここまでです。では駆け足でB1に行きます。
B1からは印象派以降の作品が主になってきます。

「フォリーベルジェールのバー」:
マネの作品です。うつろげな表情をしたバーの少女が、こちらを見つめている絵です。右奥の鏡には、これとは違った場面が描かれているのが特徴です。

「都会のダンス」「田舎のダンス」:
ルノワールの有名な作品です。1つの壁に2枚並べて展示してあるので、対比が素晴らしいです。
他に「ブージヴァルのダンス」もすぐ近くに展示してあります。
館内ではこの辺りが、マネとルノワールの作品が壁一杯にあって素晴らしいです。

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」:
スーラの傑作です。一見明るく、人々が織り成す、のどかな島の風景ですが、当時のパリでは、男と女の盛り場だったという話を聞いたことがあります。
それを暗に描いた絵のようです。
この絵の特徴は、スーラ特有の点描にあります。ここでは至近距離まで近づいてみる事ができます。
とにかく緻密です。

「草上の昼食」:
マネの作品です。教科書でよく見る絵ですね。
当時サロンに出品したときには、タブーな日常を描いた絵として、猛烈な批判を浴びたようです。他に「オランピア」もすぐ近くにあります。

ここで館内の写真を一枚載せておきます。

美術館内の様子

印象派の展示を過ぎたぐらいの場所ですね。
ここから、手前を左に行くとゴッホの作品群、
中央を左に行くと「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」(ダヴィット)など、
そして奥を真っ直ぐ行くとムンクの作品群(ちょうど「叫び」が人間の影になってます)があります。
ちなみに、ダヴィットの作品は他に、同じ階の別の場所に
「ホラティウス兄弟の誓い」(ローマ時代妻の兄弟と戦う、兄弟の物語)がありました。

「泉」「グランド・オダリスク」:
アングルの作品です。この人の描く肌色は、ラファエロとはまた違う綺麗さを持っています。
有名な話ですが、「グランド・オダリスク」は背中の形状をアングル自身、無視しアレンジして書いています。当時は「脊椎が何本もある」などと批判もされたようですが、素晴らしい絵だと思います。

他には、フランス七月革命をモチーフにした「民衆を導く自由の女神」(ドラクロワ)などがありました。

以上がB1のご紹介です。
今日はこの辺りで終わります。

次回は、大塚美術館1F・2Fのご案内と、「渦の道」へ行った時のことをお話します。


トップページ >  旅行日記一覧 へ戻る >  大塚国際美術館その2

Copyright (C) 2004 administrator of this page, All rights reserved. 禁無許可転載・複製

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送