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素人ですが、今日は為替相場について語ってみたいと思います。

「為替相場なんて海外旅行に行かない限り、関係ない」と思っておられる方がいまだにおられるかもしれませんが、そんなことはありません。円高になれば輸入品(例えばハンバーガー・ガソリン。ブランド物は微妙ですが)が安くなったり、輸出企業に勤めるお父さんが急に忙しくなったりと。それが波及すると、いずれ物価が上下したり住宅ローンの金利が上下したりします。それがまたいわゆる日本経済のファンダメンタルズとなっていき、為替相場へとフィードバックされていきます。
では今日本の「円」はどういうトレンドであるのでしょうか?

1.長期金利は急激に上昇
昨今の国内のGDP他各種指標の改善・企業業績の改善・株高を背景に、日本の景気回復への期待は大きい。市場は完全に景気回復を織り込んでおり、この半年で長期金利は3倍程度になっているはずだ。外為市場では資金は資本取引等により金利の低い方から高い方へと流れる。単純に考えれば日本の金利が上がれば円高になるはずである。
ところが比較対象となるアメリカも今金利上昇局面なのである。先日も雇用者指数が大幅に改善し、つい半年前まではデフレ懸念さえ台頭しつつあったのに、今度はインフレ懸念が持ち上がっている。市場は今月のFOMCで小幅な利上げ、年内に1.5%利上げという予定を織り込んでいる(ただグリーンスパンはインフレを重大な懸念とまでは見てないらしい)。
だから外為市場はUS$1=110円近辺で安定的推移している。むしろ米金利の方が高いのだから(先物為替が円高になる理由です)、円安ドル高が進んでもいいぐらいの見方もある。ただ日本の急激な長期金利の上昇の割には確かに外為市場の反応は鈍い。株価が債券安の割りに上昇していないことを勘案しても鈍い。

長くなったので、現状分析の続きは次回へと持ち越します。

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This essay is update on Jun.19,2004
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